嫌いな親

 度々親が嫌いになる。もちろん衣食住を与えてここまで育ててくれたことには感謝しているが、それ以外のことを僕は教えてもらっていない、と感じているから嫌いだ。

 例えば、学校のテストの結果を聞いてくるのはどの親もそうだろう。点数が悪ければ叱り、それが続けば何かしらの対処を考える。そして点数が良ければ褒め、その状態が続けばそれに対して何かしらのご褒美、つまり努力に対する報酬が得られるはずだ。僕の場合は前者こそされど後者はされることがなかった(と僕は感じている)。なので努力をした結果得られる良い結果というものがいまいち実感が無い。そういうところから、僕は「頑張っても何も得られないけど、結果が悪ければ叱られる。叱られたくないから努力をする」というネガティブな努力の方向に走ってしまっていた。今はそれなりに自分のやりたいことを見据えて勉強をしているわけだが「努力して得られる良い結果」がいまいち想像しづらく努力が続かない人間になってしまった。僕はこれを親の責任だと思ってる(ただのこじつけに見えなくもないが、そうでもしないと僕のこの気持をどこにぶつけたものか)。

 そういう(僕にとっては)厳しい親で、僕が何か意見をすると大抵批判で返される。なので僕はあまり親に相談したくない。そして親は僕に他の人への頼り方を教えてくれなかったので他の人に相談することも難しい。そのくせ僕に「成績は?」「将来は?」と聞く。僕は「また批判されるんだろうな」と思いながらしぶしぶ答えれば案の定批判される。そして結果を求められる。甘えは許してもらえない。だから僕はこの親には相談しない。もしかしたら僕は親から応援される、という経験が無いのかもしれない。

 色々とわけのわからないことを書いたが、僕が言いたいのは「僕の親は押し付けがましいくせに僕に対して何もしてくれない。だから嫌い」ということだ。